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整体・カイロについて 坐骨神経痛で「薬が効かない」と諦めかけている方へ|リリカ・タリージェがオステオパシー整体後に効きやすくなる理由【青葉台リーフ整体院】

2025年10月17日by aobadai-leaf

病院でリリカ(プレガバリン)やタリージェ(ミロガバリン)を処方されて飲んでいるのに、痛みがあまり変わらない。そんなご相談を多くいただきます。結論から言うと、薬が弱いからではなく、身体の側に「薬が効きにくい状態」があることが少なくありません。オステオパシー整体でその状態を整えると、同じ薬でも効き方が変わるケースがあります。本記事では、薬が効くメカニズムと、なぜオステオパシー整体後に効きやすくなるのかを、患者さんにもわかりやすく解説します。
※内服の変更や中止は必ず処方医にご相談ください。

 

結論:薬が効きにくいのは「薬の問題」だけではありません

坐骨神経痛や神経障害性疼痛では、自律神経の乱れ(交感神経の過緊張)、神経周囲のむくみや滑りの悪さ(滑走不全)、筋・関節からの過剰な痛み信号など、身体側の複合的な要因が重なっていることがあります。これらをオステオパシー整体で整えることで、薬に対する身体の反応性が向上し、薬が本来の力を発揮しやすい土台が整います。

リリカ・タリージェはどうやって効くのか?(痛み信号の音量を下げる薬)

薬は血液に乗って神経へ届き、過剰な痛み信号を抑制する

     
  • 内服後、小腸で吸収され、血液に乗って全身を循環し、痛みの中継地点である脊髄や脳にも届きます。
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  • 薬は、**神経の過剰な興奮(痛み信号の増幅)**を抑える特殊な部分(カルシウムチャネルの$\alpha2\delta$サブユニット)に結合します。
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  • 例えるなら、興奮した神経の「音量スイッチ」を物理的に下げるような働きです。結果として、脳で感じる痛みの強さが下がります。

薬が効きにくくなる「身体のノイズ」とは(坐骨神経痛で起こりやすい3つの条件)

1.神経周囲のむくみ(浮腫・うっ血)と滑りの悪さ(滑走不全)

神経根や梨状筋が通る部分にむくみや血の滞り(うっ血)があると、血液を介して運ばれるはずの薬剤が十分に神経周囲に到達しにくくなります。また、神経がスムーズに動けないと常に機械的ストレスを受け続け、痛み信号の入力が過剰になり、薬の抑制作用だけでは追いつきません。

2.交感神経の過緊張(ストレスモードによる痛みの増幅)

ストレスや慢性的な痛みが原因で交感神経が強く働きすぎている状態(戦闘モード)は、脳や脊髄の痛みの感受性を上げてしまいます。この状態では、薬が痛みを抑制しようとしても、体が痛みを拾いすぎるため、効果が相殺されて効きが悪く感じられます。

3.筋・関節由来の過剰な痛み入力(侵害受容性の混在)

神経痛だけでなく、背骨の関節(椎間関節)、骨盤の関節(仙腸関節)、硬くなった筋肉(トリガーポイント)など、別の場所からの痛み信号(侵害受容性疼痛)が同時に強い場合があります。この複数の痛みの混在があると、神経障害性疼痛薬単独では対応しきれず、全体の痛みが変わらないと感じてしまいます。

オステオパシー整体で「薬が効きやすい体」に整える3つのポイント

オステオパシー整体は、構造と機能に着目し、手技で身体の循環や動きを整えることで、薬が本来の作用を発揮しやすい環境づくりを目指します。

① 静脈・リンパ還流の改善(薬剤が届き、老廃物が抜ける流れを作る)

     
  • 神経周囲のうっ血やむくみ(浮腫)を軽減し、血液に乗った薬剤の分布を助けます。同時に、炎症産物などの老廃物のクリアランス(排出)も後押しします。
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  • 特に、骨盤内静脈系や梨状筋周囲、脳脊髄液を循環させる硬膜などのドレナージ(流れを促進する手技)を意識的に行います。

② 神経の滑走性と機械環境の最適化(入力ノイズを根本から減らす)

     
  • 神経周囲の張り(張力不均衡)や滑りの悪さを整え、神経への異常な圧迫や引っ張り(メカニカルストレス)を低減します。
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  • 坐骨神経の根元だけでなく、硬膜スリーブ(神経を包む膜)から足先までの経路全体を視野に入れ、神経がストレスなく動ける環境を整備します。

③ 自律神経バランスの是正(副交感神経を高め、痛みの感受性を下げる)

     
  • 横隔膜、胸郭、頭頸移行部など、自律神経に影響を与える部位への介入で、交感神経の過緊張を緩めます。
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  • リラックス状態(副交感神経トーン)が高まると、脳脊髄系の痛みの感受性(痛み閾値)が改善し、薬が抑制した痛みがより体感されやすくなります。呼吸の質の向上も、この回復を強く後押しします。

当院の臨床イメージ

40代女性。坐骨神経痛でリリカを内服するも、効果が実感できずにいました。骨盤と梨状筋部のうっ血軽減、硬膜スリーブの張力調整、呼吸介入(横隔膜への手技)を実施したところ、翌日、「同じ用量なのに効き始めるまでが早く、持続時間が長くなった」と自覚されました。体への負担が減り、活動量が回復するとともに痛み閾値が改善に向かいました。
(※効果の程度や経過には個人差があります。内服の調整は必ず処方医に相談してください。)

院長コメント

私の臨床では、薬を「やめる」ことではなく、「薬が最も働きやすい体に整える」ことをオステオパシー整体の重要な役割としています。痛みの背景は神経だけでなく、循環、自律神経、姿勢や呼吸まで絡み合っています。これら全体の最適化こそが、結果として薬の効き方にも良い影響を与えると確信しています。

よくある質問

Q. オステオパシー整体だけで薬はいらなくなりますか?

A. 目的はどちらか一方ではなく、薬が効きやすい体に整えることです。体調や症状の改善に伴い、医師の判断で内服量の調整が検討されることもありますが、必ず処方医とご相談ください。

Q. 何回くらいで変化が出ますか?

A. 個人差がありますが、循環や自律神経の改善に敏感な方は、比較的早期に変化を体感されることがあります。慢性化が長い場合は、数回かけて階段状に改善していくことが多い印象です。

Q. 市販薬や他の鎮痛薬との違いは何ですか?

A. リリカやタリージェなどの神経障害性疼痛薬は、神経の過剰な興奮伝達そのものを抑える薬です。炎症や筋・関節の痛みが主体であれば、一般的な鎮痛薬のほうが合う場面もあります。痛みの原因がどこにあるのかを評価し、適切な対応をとることが大切です。

まとめ

坐骨神経痛で薬が効かないと感じるとき、それは薬だけの問題ではなく、身体の環境の問題かもしれません。オステオパシー整体で循環、自律神経、神経の機械環境を整えることで、薬が本来の働きを発揮しやすい状態をサポートできます。諦めてしまう前に、「体の側を整える」という選択肢を検討してみてください。