先日、「腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛」をテーマに、専門家向けのセミナーを開催しました🦴

座学では、椎間板の解剖・病態・レッドフラッグ(危険信号)、そして医療機関で行われる一般的な治療法までを体系的に整理し、
「どのように安全に鑑別し、徒手的アプローチを行うか」を中心に学びました。
実技では、椎間板ヘルニアの鑑別法や徒手的な治療アプローチを実践形式で解説。
臨床で“すぐに使える”内容を凝縮してお伝えしました。

その中でも特に参加者の反響が大きかったのが、
液体のドレナージュ(排液)アプローチによる神経根周囲の循環改善法です。
💧液体のドレナージュとは
椎間板ヘルニアでは、機械的圧迫+化学的炎症によって神経根や硬膜外腔に浮腫(むくみ)が生じます。
この浮腫は痛みやしびれの一因となるため、体液の循環を整えることが重要です。
古典的オステオパシーの「オシレーション」のように、
腰部や下肢をやさしくリズミカルに揺らすことで、以下のような反応を引き出します。
① 静脈・リンパ還流の促進
内椎骨静脈叢や硬膜外脂肪などに微細な圧変化を与え、静脈血・リンパ液の流れを促進。
その結果、神経根周囲に滞った浮腫液や炎症性サイトカインの排出を助けます。
② 自律神経(交感神経)緊張の緩和
反復的なリズム刺激が副交感神経優位を促し、局所循環と血流改善をサポート。
脊椎洞神経を介した交感神経の過剰興奮が落ち着くことで、痛みや過敏状態の緩和が期待されます。
③ ファシア(筋膜)・靭帯の緊張解放
腰部から下肢にかけての筋膜や靭帯をやさしく動かすことで、間質液(interstitial fluid)の流れが整い、組織環境の回復が促されます。
このように、体に“やさしいリズム”を与えることで、
- ✨ 静脈・リンパ流の促進
- ✨ 自律神経バランスの調整
- ✨ ファシアの緊張解放
が起こり、神経根周囲の炎症や浮腫の軽減をサポートします。
🩺患者さんへ:椎間板ヘルニア・坐骨神経痛でお悩みの方へ
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は、単なる「神経の圧迫」だけでなく、
炎症や循環の滞りが大きく関わっています。
当院では、
- オステオパシーによる体液(静脈・リンパ)循環の改善
- 自律神経の調整
- 筋膜・靭帯の柔軟性回復
などを目的とした施術を行い、身体が自然に回復できる環境を整えていきます。
痛み止めや電気治療で変化が乏しい方も、
「流れを整える」アプローチで改善されるケースが多く見られます。
💬このような方におすすめです
- 坐骨神経痛のしびれ・痛みがなかなか取れない
- 手術を勧められたが、保存的に改善したい
- 同じ姿勢を続けると腰が重くなる
- 病院で「様子を見ましょう」と言われたが変化がない
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状でお困りの方は、
一度、体液循環・神経環境・ファシアのバランスに着目したオステオパシー整体をお試しください。
不定期で専門家向けの勉強会・セミナーも開催しています。
興味のある方はお気軽にお問い合わせください📩



