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コラム ◎施術をしながら「悪いですね~」と言ってしまう整体師の先生

2015年4月10日by aobadai-leaf

◎皆さん、整体院の先生からこんな事言われたことありませんか?

「背中が鉄板のように硬いですね~!」

「骨盤がすごく歪んでいますね~!」

「こんな悪い人、初めてです~!」

悪いですねー

一生懸命施術しながら患者さんに「悪いですね~」などと言ってしまう整体師の先生もいますが、そんな無神経なことを言ってしまうことは私には理解できません。

そもそも、
「私、元気ピンピンだし、どこも悪いとこないよ!」という人は、まず整体院の門を叩かないと思います。

言葉により、すぐさま脳と体が反応します。とても影響力が強いものです。
患者さんは、悪いところを指摘されるためにわざわざ来ているわけではないはずです。

その悪いところを、
「なんとか良くならないか?」と思い大切なお金と時間を使い、良くなりにわざわざ来て頂いているのに

整体師の先生に「悪い!」「ひどい!」なんて言葉をかけられると
「えッ!、私、そんなに悪いんだ!?」と思い、キュッと体が縮こまってしまいますよね。


どうして整体師の先生はそんなネガティブな言葉をかけるのでしょう?


先生「〇〇さんは、すごく悪いですね~」

患者さん「えッ!、私って、そんなに悪いんだ!?だったらまた通わなきゃ」

というように思わせて、先生と依存的な関係を築き、通院させることを目的としているようです。
実際に身体で起こっていることを誇張して説明し、不安や恐怖を煽る説明をおこなうことで定期的に通うわせるように誘導しているように思います。

このような説明をする整体師の方は、正直、身体の詳細な解剖学的な知識や高度な触診力・技術力に乏しい方が多いように思います。


例えば…?


「(背中をほぐしながら…)〇〇さんの背中は、鉄板のように硬いですね~!週に一度はほぐしましょう!」

→ 鉄板の硬さなら、指でほぐしても埒が明かないのですよね!?(本当に鉄板の硬さならカナヅチで叩かないと…?)
このように説明している整体師の先生は、触診技術に乏しく、筋肉の奥にある肋骨を押しています。(骨を押しているので、まぁ硬いですね。)

「骨盤がすごく歪んでいますね~!」
→ 言うだけじゃなくて、「治してよ?」と思います。

「こんな悪い人、初めてです~!」
→ 大概、次の患者さんにも同じような事を言っています。(なので、あまり気にしないでくださいね。)

こんな風に言う先生は
患者さんを「治す」ことができないので、「依存」させることで通わせているように感じます。

「治す」ことができる整体師の先生は
「悪いですね~」「歪んでいますね~」など、ゴタゴタ言わないで黙々と施術をしてくれる。
もしくは、別の言葉を使って身体の状態を適格に説明して、良くなるためにどうすればいいのかをきちんと説明してくれる先生だと思います。


お悩みが「腰痛」から「骨盤の歪み」に変わってしまったケース


当院にお越しになって頂いている患者さんでこんなケースがありました。

腰の痛みがあり、腰痛の改善を目的としてとある整体院を受診されました。

そこの整体院では、姿勢の写真を撮って、「仙骨(骨盤の)がすごい歪んでいますね~!これが腰痛の原因ですよ!」と、先生が驚いたように説明されたようです。

それで、10回ほど通ったようなのですが、残念ながら当初の腰痛が改善されなかったようです。

その後、ご縁があり当院を受診して頂くことになり
腰痛はまだ良くなっていないのですが、その時のお悩みは、当初の「腰痛」ではなく、「骨盤の歪み」に変わっていました!

はじめに行った整体院で腰痛の原因だと説明を受けた「骨盤の歪み」にお悩みは変わっていたのです。

「腰痛の原因 ⇒ 骨盤の歪み」

「腰痛が良くならないのはまだ骨盤が歪んでいるから」と洗脳させらているような状態でもありました。

はじめにに行った整体院で、骨盤の歪みを治し腰痛が良くなればハッピーエンドだったのですが、整体師の先生が新たに「骨盤の歪み」という問題を作ってしまいました。

その整体院の先生に、姿勢の写真を見せられ、「骨盤が歪んでいる!」と驚いたように説明されると、印象的で脳裏に残りやすいですよね。
(そもそも、腰の痛みを避ける疼痛回避姿勢で体全体が傾いていたのは予想できますが、姿勢の写真で骨盤の仙骨の歪みは断定できないと思うのですが…。)

先生の技量が及ばず、患者さんが良くならないことは致し方無いことだとは思うのですが、
貴重な時間とお金を投資して頂いた上で、大切な体を預けて頂いていると思いますので、実際に起こっていることを誇張して説明をし、実際には存在しない新たな問題を作ってしまってはいけないと思っています。

整体師のの先生が思っている以上に、先生が発する言葉は患者さんにとって影響力が強いものです。
この場を借りて、患者さんにネガティブな言葉をかける整体師の先生に対して問題提起をさせて頂きたいと思います。